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「パソコン」ってどんな種類があるんだろう?【種類編】

パソコンってどんな種類があるんだろう?種類編

前回の記事では、パソコンの種類について形状に着目して大まかな違いをまとめました。

今回の記事では更にそこから掘り下げ、Windowsが動くパソコンを購入するに当たりよく目にする、「事務用パソコン」「リビング用パソコン」「ゲーム用パソコン(ゲーミングPC)」「クリエーター用パソコン」の違いについて少し詳しくまとめてみます。

 

用途毎に何が違うの?

事務用パソコン、リビング用パソコン、ゲーム用パソコンと分類分けされていると、それぞれのパソコンは全くの別物で、ゲーム用パソコンじゃ事務用パソコンと同じ事はできないの?と勘違いしてしまうかも知れませんが、本質的な違いはありません。

ゲーム用パソコン、リビング用パソコン、ゲーム用パソコンもそれぞれ基幹となるオペレーティングシステム(OS)は同じWindowsですので、どのパソコンでも同じアプリを「実行する」ことはできます。(古いアプリや、特殊なアプリは除きます。)

ただ、あくまで「実行する」ことはできますが、どのパソコンでもアプリやゲームを「快適に動作させること」はできません。

なぜ「実行する」ことはできるのに、「快適に動作させること」ができないのか説明する前に、例に挙げた「事務用パソコン」、「リビング用パソコン」、「ゲーム用パソコン」、「クリエーター用パソコン」について簡単に説明します。

 

事務用パソコンとは

事務用パソコンとは読んで字のごとく、会社でExcelやWord、PowerPointで文書や表、プレゼンテーション用のスライドを作成したり、一般的なWEBサイトを閲覧したり、メールの送受信を主とした用途で使われるパソコンのことを指します。

大学のPCルームや情報処理教室、サテライト教室などに設置されていて、講義やレポート作成用に開放されているパソコン(建築やデザイン系は除く)は基本的に、この事務用パソコンに該当します。

ExcelやWord、PowerPoint、最低限のWEBブラウジング、メールの送受信ができれば良いので、ミドルレンジスペックの物が主流です。

 

なので、グラフィックボード(以下GPU)やそれなりに性能が高いCPUなどが必要なゲームや、動画編集ソフトや設計系CADソフトのようなGPUや高性能なCPUなどが必要とされる物は「実行」はできるものの、「快適に動作させる」ことは無理と言っても過言ではありません。

 

リビング用パソコンとは

LIVA Z(from Links)

リビング用パソコンも読んで字のごとく、リビングに設置してテレビや、大きなPC用ディスプレイに接続して、インターネットブラウジングや動画再生用として利用されるパソコンのことを指します。

また、リビングに設置することから一般的な事務用パソコンと違って非常に小さな筐体の物が主流となっています。

スペック自体はローエンドの物が主流で、WEBブラウジングや動画再生にしか使わないと割り切った物が多いため、事務用パソコンとは一応別物として分類されています。

今でも事務用パソコン、リビング用パソコンと分けて販売しているお店などもありますが、CPUなどの性能向上が著しいため、リビング用パソコンと事務用パソコンの境界は非常に曖昧な物となっています。

 

ゲーム用パソコンとは

ゲーム用パソコンとは、高性能なCPU高性能なGPUメモリを潤沢に搭載し、重たい3Dゲームも難なくこなせるパソコンのことを指します。

高性能なCPU、高性能なGPU、そしてメモリを潤沢に搭載するわけですから、その分価格も跳ね上がります。

それこそ、事務用パソコンやリビング用パソコンと比べると10万円以上高くなるなんてこともザラです。

ただ冒頭でも説明したとおり、どのパソコンでも同じアプリを実行することができますので、ゲーム用パソコンだからといって、ExcelやWord、PowerPointが使えないなんてことはありません

むしろパソコン自体のスペックが非常に高いため、事務用パソコンより快適に動かすことができます。

それに今皆さんが使っているMicrosoft EdgeやInternet Explorer 11、Google Chrome、FirefoxなどのWEBブラウザは別に会社や大学に設置されているパソコンでも動きますし、家で使っているゲーム用パソコンでも動いていますよね。

 

クリエーター用パソコンとは

クリエーター用パソコンとは、After Effectsなどのデザイン系アプリや、3D CADアプリなどの建築系アプリを快適に動作させることを目的としたパソコンのことを指します。

こちらもゲーム用パソコンと同じく、高性能なCPU、高性能なGPU、メモリを潤沢に搭載しているため、非常に高価な物が大半を占めます

 

ゲーム用パソコンとクリエーター用パソコンは何が違うの?

さて、こう見てみるとゲーム用パソコンとクリエーター用パソコンの違いは無いように見て取れますね。

ゲーム用パソコンとクリエーター用パソコンの違いは、搭載するCPUとGPUの種類が違うという点です。

 

CPUの違い

ゲーム用パソコンに搭載されているCPUは、IntelであればCore i5やCore i7、Core i9を、AMDであれば、Ryzen 5やRyzen 7など、いわゆるメインストリームのCPUが搭載されています。

クリエーター用パソコンはゲーム用パソコンとは違い、IntelであればXeonを、AMDであればRyzen Threadripperのような、コアのマルチ性能が高い、メインストリーム向けではないCPUが搭載されている物がほとんどです。

(ただし、価格帯が低い物はクリエーター用パソコンでもメインストリーム向けCPUが搭載されています)

CPUのコアすべてを均等に利用するアプリの開発は非常に難しく、今現在発売されているゲームは2~4コアを利用する物が大半を占めています

そのため、今現在ではゲーム用パソコンに搭載するCPUは、XeonやRyzen Threadripperのようなコア数の多い物より、Core i5やCore i7、Core i9、Ryzen 5、Ryzen 7の用にコア数が少なく、かつコアあたりの性能(クロック数)が高い物を使うのが一番コストパフォーマンスが良いのです。

 

一方デザイン系アプリや建築系アプリはゲームと比べ、CPUのコアすべてを均等に利用するようになっている物が大半を占めているため、コア当たりの性能はそれほど高くないものの、コア数が非常に多いXeonやRyzen Threadripperなどを採用するようになっています。

クリエーター用パソコンとは書きましたが、専門性の高い科学計算ソフトなどもマルチコア性能を重視する傾向にあるため、研究用パソコンとしても利用できます。

 

GPUの違い

ゲーム用パソコンと、クリエーター用パソコンのもう一つの大きな違いは搭載されているGPUの違いです。

ゲーム用パソコンのラインナップを見てみると、NVIDAの「GeForceシリーズ」や、AMDの「Radeonシリーズ」の様にデスクトップ向けのGPUが搭載されています。

一方で、クリエーター用パソコンにはNVIDIAの「Quadroシリーズ」や、AMDの「Radeon Proシリーズ」の様にワークステーション向けのGPUが搭載されています。

デスクトップ向けGPUは主にゲームで利用されるDirect Xに最適化されており、最新のPCゲームを最高画質設定で遊ぶ、といった用途に効果を発揮します。

対して、ワークステーション向けGPUCUDA(NVIDAのみ)やOpenCLに最適化されており、動画編集ソフトや設計系CADソフトなどでその性能を発揮します。

価格的にはどちらのGPUにもエントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広いラインナップが用意されていますが、コストを比較すると概ね

デスクトップ向けGPUワークステーション向けGPU

となります。

(注:設計系CADソフトや写真編集ソフトワークステーション向けGPUは非常に高価ですので、価格帯によっては
クリエーター用パソコンであっても、デスクトップ向けGPUが搭載されています)

高ければ高いほど良いという訳ではない

そんなGPUですが、よく「高価なワークステーション向けGPUはPCゲームも快適に動く」と勘違いされる方がいらっしゃいますがこれは誤りです

上記でも解説したとおり、ワークステーション向けGPUはゲーム用に利用するにはスペック効率やコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。
逆もまた同じく、デスクトップ向けGPUでは設計系CADソフトや動画編集ソフトに効果を発揮しないことがあります。

とにかく高ければ高いほど良い、という訳ではないのがPCの面白いところですね。

 

最後に

以上の点を踏まえると、ゲームを快適にプレイするには値段だけ見ておけば良い、という事では無いことが分かりますね。

前回と、今回の記事でパソコンの種類の見分け方がある程度把握できたかと思われます。PCを新しく買いたいけど、どれを買えば良いの・・・?という方の助けとなれば幸いです。

この記事の著者

YUKITO KATO

YUKITO KATOと申します。

普段は自身のブログ、「しょぼんブログ」で主にエンタープライズ向けのPC関連情報や、セキュリティ関係の記事を執筆しています。

基本的にPC関係全般の情報を常に追っているので、これは面白いぞと感じた物については積極的に取り扱っていこうと思います。

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