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PC電源の「良さ」ってなんなの?に答えるため、オウルテック技術者さん達に質問してきた…ら、検証ルーム(初公開!?)まで見れてしまった!というお話

皆様お元気でしょうか。

 

私は今、ここに居ます。

 

 

 

 

本日は製品はもちろん、Twitterでもお世話になっているオウルテックさんにインタビューしようと思いまして。

 

皆さんはケーブル屋としてのイメージが強いと思うのですが、自作PCユーザーは違いまして、「SeaconicやFSPブランドを始めとしたトップクラスの品質安定度を誇るめっさ凄い電源作ってるメーカー」でもあるんですね。

採用された事例だけで腰を抜かすような実績を持つ、それがオウルテックさん。

私もショップ販売員をやっていた頃はとりあえず壊れない電源くれ!と言われた時はほぼ間違いなくオウルテックさんを勧めていました。恐らく現役の店員の中にも相当な数がそうしているはず。

そんなすごーーーーい会社さんにどうしても聞きたかった事。

 

それが、「PCの電源って品質が分かりにくい」「正直ほんとにすごいの?」、そして自作PC初心者さんにどうしても言いたかった「電源のちゃんとした使い方と選び方」

それを聞くために、そう、はるばる厚木まで来たのです…!

 

ふむ。ちょっと遠いし早めに現地に行って少し時間を潰そうか!と思い来てみたはいいのですが、地図を見ての通り、休憩するところがない…。そして現地まで結構遠い事に今更気づく。

 

                            

これ、まさかオウルテックで働いてる方々って毎日この距離を徒歩DE…!?いえ、確かにそこまでの距離ではないのですが、この何もない…じゃない、閑静なエリアを毎日は大変なんじゃ…?

 


かわいい。

結局、駅前の喫茶店で少し時間を潰し、一路オウルテックを目指し出発。なお、喫茶店はかわいいグッズがいっぱいだった事をここでご報告致します。

 

 

ここがオウルテックさん。大きいなぁ…

そんな訳で、到着。oh…大きい。工場みたいですねぇ…。ここが本社で、さらに検証チームや開発チームもここに居るそうです。もちろん在庫もここにあるのででっかい倉庫もあるはず。ちょっとコストコとかIKEAっぽい。

 

入り口でピンポンを押してインタビューで来た旨を伝え、玄関へ。階段を上がる途中にはどこかで見たフクロウが会議してました。たしかこれは、Twitterで見た気が…。

玄関にもフクロウ居ました。オウルテックってかんじがしますね!

 

そして会議室に案内して頂き、まずはご挨拶。インタビューでも紹介しますが…

 

アンディさん。居酒屋に必ず1人は居るタイプのノリをしています。元気。顔映ってないけど。

ハマちゃん。営業さんです。知識がすごい。いい酒が飲めそう。

山ちゃん。フリー素材化を拒んだのでイメージです。主にTwitterの中の人をやっています。

です。

 

こいついきなりニックネームとか社会をなめてるな?と思うかもしれませんが、実はオウルテックさん、社内ではニックネームで呼び合うそうで…。

 

本当にニックネームで呼び合ってて驚きました。なお、社長にもニックネームで呼んでいるそうです。さすがにいきなりオウルテックの代表をニックネームで呼ぶ勇気がないので、気になる方はTwitterで聞いてみて下さいね。気軽に答えてくれると思います。

なお、今回に至る前にTwitterで山ちゃんさんにコンタクト、その後にアンディさんとメールでやりとりしていたのですが、アンディさんの真面目なメールの中でいきなりハマちゃん、山ちゃん、アンディが対応させて頂きますとか書いてきたので、心のなかでこの会社大丈夫かな?と思いましたが、そういう事だったので一安心です。

 

 

 

この写真、ショップじゃないんですよ。オウルテック社内です。

 

 

軽くご挨拶を済ませたあとは一路検証ルームへ。

 

実は私、この日を非常に楽しみにしておりまして。なにせ自分達が使っている製品をここで検証している訳です。

普通は一生見れる機会なんて無い訳で、スーパーハイテンションなのは今回だけは許して頂きたい…。

また、先程の上の写真は検証ルーム手前にある機材部屋。超タフケーブルシリーズやモニタアーム、ゲーミングデバイスがところ狭しと並んでいる…壮観ってやつですね…。

 

そして奥にある検証ルームへ。私が知る限りではありますが、メディア展開としては世界初

 

 

それでは早速ご覧に入れましょう!ここが!オウルテックさんの検証ルームよ!!

 

 

 既によく分からない機械だらけで「ここはどこ?わたしはだれ?」な頭になっていますが、恐らくここに居る方々も「このハイテンションなおっさんはだれ?」と思っているはずなので目をつむってもらいましょう。

 

今回の本題である電源が開いた状態で並んでます。皆さん、電源の中身、見た事ありますか?自作PC雑誌を見る方にはおなじみではありますが、実物はなかなか見れませんよね。そして私はそれを見ている。はい、ただの自慢です。すいません。
 左の電源はSeasonic FOCUS Plus、右の電源は同じSeasonic PRIME。どちらも高品質の電源ですが、中身は随分と違いますね。

 

この方は鈴木さん。電源製品の検証を主におこなっている「ガチ」の方です。空気を吸うように専門用語が飛び出てくるので、同席していたMCN編集部のひじきぼーいがフリーズを起こしていました。

 

 

皆さん、このふたつの電源を見てお気づきですか?先程とは違う電源なのですが、手前の電源は奥のパネルにケーブルが接続されていますね。それに対し、奥の電源はそういったものがなく、ケーブルが底にある基板から直接飛び出しています。

これは何かというと、通常の電源は奥の電源のように基板とモジュラー側が直接つながるように出来ているところを、手前の電源は奥のパネルと基板をつなげる事で、電源内の余計なケーブルを減り、さらに部品点数も削減、それにより製造の個体差や、半田付けなどの際に起こるヒューマンエラーも減らす事に成功した、という究極体のようなモノ。

他にも鈴木さんが熱弁していたのですが、それだけで文字数が2万文字を超えたのでカット、今後の上級編記事の際に小出ししていきますからね…

 

これはX線による顕微鏡っぽい確認端末。ケーブルの断線を確認したい場合、解体してしまうとどの部位が断線しているか分からなくなる可能性がありますよね?ならば、X線だ…。
そう、これで故障、破損した部位をチェックし、本当に壊れやすい部位をレポートしていく事によって次の製品の品質向上に活かしているのですね。オウルテックさんといえば「超タフケーブルシリーズ」が有名ですが、あのケーブルも日夜こうしてチェックされ、さらなる強化を果たしていくのです。ところでX線で透過したケーブルの先端って面白い絵面ですよね。

 

この見慣れない機械はケーブル等の製品をくるくるしたり曲げたりするモノ。耐久テストや稼働実験に使うそうです。ところでどこにもメーカー名や製品名の記載がないな、と思って聞いてみたところ、「いいのがなかったから自社で作っちゃったんですよね」と有り難いお言葉を頂きました。作っちゃったってなんだ作っちゃったって…そんな気軽に出来るものでしたっけこういうの…。

 

 

他にも基板チェック用の顕微鏡や、検証用のPCなど、検証ルームというだけあって機材がずらり。PCケースやCPUクーラーはもちろんオウルテック製でした。安心。
基本的にはこの場所でオウルテック製品全ての検証を行っているとのことで、数十人の方が様々な製品をいじってました。恐らく私がとってもいけない使い方をしていた電源やケーブルもここで検証されたのでしょうね…(言わないでおこう…)

検証ルームでのお話も終わり、場所が変わりましておまけの倉庫。ここにある製品がショップや皆さんのご自宅に行く訳ですね。感慨深い…。

この倉庫、あくまで私の知見によるものですが、壁紙に乾燥機能のあるものが使われていました。さすがオウルテックさん。粗悪な環境で保管されているとカビはもちろん、湿気で歪んだりもしますからね。品質だけでなく環境にもコダワリが見え隠れしていて好印象です。

 

なんだろうこれは…?セグウェイもどき..?

さて、それでは検証ルームや倉庫も見学させて頂いて満足しましたし、帰ろう…なんてことはなく、今日のメインディッシュにいきましょうか。

 

そう、今回の記事の主題は電源についてオウルテックさんに聞きまくって困らせる事ですからね!

 

 

 

ここからが本番とあってやや緊張気味の皆さん

 

さて、それではインタビューと洒落込みましょうか。かなり長いインタビューですので、覚悟の上で御覧くださいね?

 

 

AC.Stnix
それでは…本日はよろしくお願い致します!

AC.Stnix
早速ですが、オウルテックという会社についてお聞きしたいと思います。私の中では電源メーカーのイメージなのですが、現在は様々な製品を作ってらっしゃいますよね。

ハマちゃん
今は時代の流れが来ておりまして、携帯アクセサリ関係のものが大きくなってきております。ただ、元々はMCNさんがおっしゃる通り、電源やPCをケースをメインに扱っておりました。
当時は売上の比重として特にPCケースが非常に大きく、このオウルテック本社もPCケースの売り上げのおかげで建った様なものですね。

AC.Stnix
なるほど…

ハマちゃん
昔はPCをパーツの専業のような会社でして、ご存知かもしれませんがネジの組み込みなどもやっていました。今でもやらせて頂いてますけどね。ただそれだけでは、というところで電源で培った知識、経験、技術、そういったことを活かしつつ、結果的に充電ケーブルを作る事になりまして。
更にそこからスマホケース、ガラスフィルムに幅を広げていきました。現在、トレンドに上がる物としてはBluetooth製品を作らせて頂いていますね。

AC.Stnix
なるほど、Bluetoothですか。

ハマちゃん
徐々に浸透してきておりまして、転機としてはやはりiPhoneが7からイヤホンジャックがなくなった事ですね。そこからイヤホンが主流に乗り始め、日本でも少しずつ、半強制みたいなものですがBluetooth自体が浸透してきました。

AC.Stnix
確かにそれはありますね。Bluetoothは今まで使いにくい、イヤホンやヘッドホンは音質が悪いなどあまりいい好感度ではありませんでしたからね。

ハマちゃん
日本の市場は無線に対して抵抗が強く。海外ではハンズフリーが普及していても、日本では全く市場が動くことはありませんでした。今回ようやく日本にも波が来たので、我々もBluetoothの製品に関してはこれからも継続して力を入れ、手掛ける予定です。

AC.Stnix
期待出来そうですね!

ハマちゃん
今後、我々もBluetoothのブランドとしてしっかりとしたシェアを取り、オウルテックとしての立ち位置を作りたいなと考えています。もちろんそれだけでなく、今まで通り業界の何でも屋に近い形で色々とやらせて頂こうかなとも思っております。

AC.Stnix
たしかにオウルテックさんは何でも屋のイメージはありますね。しかし実際は、何かを作ってきたノウハウを活かして、新しいことを始める。実はちゃんと順序よくやってきたんですね…

ハマちゃん
そうですね。やはり作るにしても、企業としてやっている手前、根拠がないとなかなか新しい所に飛び込むのはなかなか難しくてですね…

AC.Stnix
そうですよね。

ハマちゃん
「ちゃんとやらなければ」変な話なんでも製品化自体は出来ます。ただそれだけでは結果的に市場に他メーカー含めた同じような製品ばかりが並び、価格の叩き合いになって終わってしまいます。飛び込むという事はすなわち、我々オウルテックだからこそ、を活かして出していかないと残れない訳ですね。そんな事を真面目にやっているおかげで、過剰じゃないのかと言われる品質を追求したりしている。企画に上がってくる製品もそのせいか変なものが混じってきたり。

AC.Stnix
ふむふむ。

ハマちゃん
当然他社さんの競合製品も見たりするじゃないですか。よくパッケージを調べてみると「あれ、この表記はおかしいぞ?」「えらくぼかしてるな…」などありますよね。そうなると開発が気になってしまう。そして良い点悪い点、全て検証していくんです。そういったものもどんどんオウルテックの製品を売る際にノウハウとして貯めていくんですね。そうすると、本当の意味でおすすめできるコンセプトを提示する事が出来ます。その結果が今の「尖った製品」に繋がっていますね。

AC.Stnix
ケーブルなどの売り文句をすごいわかりやすく書いてますよね。このあたりっておぼろげなイメージで書いたりするメーカーさんも多い。オウルテックさんは特化した物を販売しているイメージがあったんですが、それは特化させているわけではなく、ただ検証した結果、それがすごいとわかった。だからそれを売りにしているのですね。

ハマちゃん
ケーブルですと、2年保証を業界で初めて手掛けさせて頂きました。増えつつある「ストロング系」のケーブルの中でもオウルテックは自分達への位置づけ、という事も含め、検証を繰り返す事でさらなるブラッシュアップを目指し、最終的には「いつもオウルテックを使っていて良かった」と言って頂けるような製品を展開していきたいですね。

AC.Stnix
今日この機会だったのでお伝えしたかったのですが、撮影業界って基本的にケーブルをたくさん持ち歩くんですよ。しかも今はiPhoneとかiPadも撮影に使われるようになり、カメラやドローンのモニターとして使う場合も、さらには録音機器として使ったりする需要も増えました。
ただ、ほとんどのケーブルは壊れやすいんです。ただ頑丈なだけのケーブルはありましたが、ブッシュ部分(ケーブルと端子がつながる部位)がとにかく破損する。あとはねじれて壊れる事も多かったんですね。しかし、オウルテックさんの超タフシリーズはどちらにも対処がしてあり、現場でも頻繁に見るんですよね。一度、とあるイベントが終わってから飲み会に行ったんですよ。すると皆のカバンから超タフがずらっと…なんてことがありました。よくよく聞いてみると、これしかないから使っていると。なかなかケーブルでは聞かない話ですよね。

ハマちゃん
ありがとうございます。おそらく今手に持たれているケーブルは1個前のモデルになるんですよね。

AC.Stnix
そうですね、1個前のモデルを使わせてもらっています。

ハマちゃん
新しいモデルの超タフケーブルは、中にケブラー素材を使っているので、頑丈なのは変わらず、少し柔らかくなっています。

AC.Stnix
そうですよね。触らせて頂いたんですけどかなり柔らかくなっていましたね。にも関わらずちゃんと絡まないでくれるんで助かりますよね。

ハマちゃん
ケーブルもここ数年でどんどん新しい物が出てきている中で、我々もそこに関してはパイオニアという自負があります。今後も追い抜かれないように頑張っていきたいですね。

アンディ
品質管理、体制が続く限りいい物を作り続けていきたいですね。

AC.Stnix
アンディさん、うまくまとめてくれましたね!!!

アンディ
ケーブルでいいますと、マイクロとTypeC製品でMCPC対応(モバイル充電安全認証)をうちは扱い初めまして。まだ規格にあった製品を出し始めたばかりではありますが、利点としてショートなどをした際に温度が上がると保護回路が電流自体を止める、つまり充電しっぱなしの火事などの危険性をある程度抑止出来る事ですね。これからのオウルテックのケーブル製品のスタンダードになるので、その辺りを記事に入れておいてもらえると…

AC.Stnix
入れておきます(笑)

 

 

ハマちゃん
高い機材を使用している方、あとショートに強いという点で、教育現場などで需要が高いんですよね。

AC.Stnix
ケーブルよりも本体のほうがお値段もしますし、万が一ケーブルのせいで壊れるなんて事も無くなりますしね。昔のiPhoneの頃なんて、すぐ壊れるから充電ケーブル何本も買いましたからね(笑)それが一本で長く使えるようになったと思うと時代を感じますね…。

 

AC.Stnix
さて、それでは次は本題の「電源の品質」についてお聞きしたいのですが、まずはこの記事を見ているであろう…見てますよね…?…初心者に向けて聞く質問です。電源の品質とはいうものの、実際は何が違うのか、何が品質を左右しているのか。というのを技術者から説明して頂いてよろしいでしょうか。

鈴木氏
難しいですね~(笑)

AC.Stnix
ざっくりでいいです!電源というものがそもそも何なのかわかっておらず、しかもややこしい事にメーカーのみなさん、品質良いよしか言わないですし。そもそも、その前提にある品質ってなに。みたいな…

ハマちゃん
やはり1つは設計ですかね、中を開けて見て頂いて、それぞれの基盤の配置だとか、一つ一つに理由があってそこに置いてあるんです。そのあたりが結果的に品質に結びつく訳ですね。

アンディ
(担当部署が違うため)電源わからないんで素人として聞きたいんですけど、一番高いやつと安いやつでやっぱり設計とか変わるんですかね?ケーブルレスだと何がいいのかだとか。

鈴木氏
当然ながら安定性と信頼性を確保しなきゃいけないんですけど、それって不安定要素を1個ずつ取り除く作業でもあるんですよ。

アンディ
例えば基盤に直挿しの場合、高い電源だと安定するっていう理由は、機械で全部半田付けをしてヒューマンエラーを失くす、とかで左右されたり?

鈴木氏
半田の話に限定はしますが、イメージはそんなところですね。半田付けも、1本を平坦にさすだけなら簡単なんですが、何十本もとなると大変ではないですか。それを同じ様に何個も何個も作らなきゃならない。なので品質が安定しなくなってしまうんですよね。なので何回もやり直して結果、時間をかけた分、高くなってしまう、ということですね。

アンディ
当たりを引くかどうかもあるんですね。ということは結果電源の箱を開けてみないとわからないんですね。

AC.Stnix
電子製品だけれども、人の手で安定性が決まっていく。面白いですよね。

 

 

鈴木氏
多少乱暴な言い方をしますと、配線の数が少ないというのは、それなりに品質を左右するひとつの要素で。電源として、設計にマージンをどれだけ見るかが重要です。例えばですが、使われているコンデンサーが全部105℃品だとして、それを105度ぴったりの負荷で使うよりは、85℃で使ったほうが4倍ぐらい長持ちしますし、40℃で使えばさらに長持ちするようになるんですよね。そうやってオウルテックの電源は最長12年という保証をかけている訳ですが。実際は本当に12年いけるのか、と言われましたら物理的な損傷や不慮はさておき、ちゃんと12年相当の加速実験ををしているので持ちますよ、と。というのを確認して作っていますね。

AC.Stnix
安い商品を買ってもたまたま品質が良かった時もあり得ますよね。最近ではPCをパーツを人の手を使わず、機械が全部作ってしまう部品も出てきて、実際に壊れにくかったりもするのですが、お話を聞いていると電源は人の手が必要なので大変そうですね。

鈴木氏
いい部品は使えるだけたくさん使って、故障になりそうなところは設計段階で省いてく。これは常に考えている所ですね。

AC.Stnix
普通の考えですと、高い物をとりあえず積んでおけばいいみたいな考えだったりするじゃないですか。しかし本当はそういうわけではなく、専門の人だからこそわかる事がいっぱいあるんですね…

ハマちゃん
削ることは大変ではあるのですが、一般の人が見たら逆にスカスカに見えるかもしれません。しかし、それこそが高い技術ということですね。

AC.Stnix
私も先程Seasonicの電源を開けさせてもらったときに一番驚いたところが、中は意外とスッキリしててかつ、そもそもヒートシンクが小さいと。あれってそもそも熱があがりませんよっていう自信なんですよね。単純に考えると不安な気がするんですけど、確かに部品点数が増えるといろいろなリスクも増えていきますし、なによりコストもかかるので、ギリギリのラインを見て作っているというのが見てわかりました。あの電源、玄人の方達こそ凄い!って反応しそうですよね。

ハマちゃん
我々もそこが一番の謳い文句ですからね。

アンディ
それぞれパッケージの中身の基盤を映して、販売したほうがいいのでは?安直ですが。

AC.Stnix
昔それをメーカー側に提案したことがあったんですけど、結局電源を買うほとんどの方がそこをあまり見ておらず…自作に慣れている人達ってそもそもブランドで選んでしまう傾向が強いですしね。

ハマちゃん
昨年の夏に発表された水冷空冷ハイブリッド電源、業界初という事もありますが、我々もすごいものが出してしまったなと。今後、ああいった変わった電源も色々出てくるので期待してほしいですね。ただ、日本の主流は安価でかつ、良いもの、が主流なので…。いつか日本市場をびっくりさせられるような物を出していきたいと思いますね。

 

AC.Stnix
ありがとうございます。それでは次の質問にいきましょうか。PCゲーマーさん、クリエイターさんは1日でもPCのが使えないと困るので、電源の交換するリスクも高いはずですよね。だから出来る限りパーツが壊れない、電源も超寿命であってほしい。クリエイターさんは仕事に大きく関わる話ですしね。先程品質についてお聞きしましたが、今度は電源の使い方についての質問をします。要は長持ち出来る使い方を教えてほしい!という事なんですが…

鈴木氏
PCを組み立てた際、使わなかったコネクターとかをケース内に無造作に放置してしまう方がいるんですけども、ケースとか角に金属部がぷちって当たるだけでも故障の危険性はありますね。ちゃんと巻いて固定してくれればいいんですが、ぶら下げたままとかにするのは良くないので気を付けてほしいかな、と。
後はやはりというか、ホコリですね。吸気ファン等が詰まってしまっている人とか多いと思うんですよね。熱がこもると、故障リスクは跳ね上がります。故障の大部分といっていいかもしれない。年末の大掃除の時でもいいので、定期的に掃除はした方が吉、ですね。

AC.Stnix
なるほど。ケーブルと端子の接触については私もあまり考えてなかったですね…。皆さん、せっかくですしこれを機会に掃除しつつ、ケーブルあたりも見直したほうがいいかも…。

鈴木氏
4pinとか6pinはほんとに気を付けたほうがいいですね。当たりやすい。

アンディ
…そういうケーブルとかに絶縁するものをかぶせたりする製品ってないんですか?

鈴木氏
絶縁キャップ、昔オウルテックで扱ってたんですけど今はないんですよね。

アンディ
テープとか貼ったりするだけでも充分な対策になりますか?

AC.Stnix
私は、絶縁テープとかで巻いてましたね。

鈴木氏
本題に戻りますと、電源の寿命といえばグラフィックカードで消費電力が大きいものだと、電源から伸びているケーブル一本を分岐させるのではなく、きちんと2本目を使ってもらうとか。

AC.Stnix
1個の電源から出ているのでイメージ的にはどれを繋いでも同じに思えるんですけどね…

鈴木氏
グラフィックカードが1つの時はまだマシですが、SLI等で組む時は本当に気をつけてほしいな、と思います。

AC.Stnix
これ結構玄人の方も盲点になっていると思うんですけど、1200Wだったら1200までは大丈夫と思っていて、系統数までみていないというか。考えてないんですよね。

AC.Stnix
そういえば。保証についてもお聞きしたかたかった事があるんですが。保証に関しての特徴ってなにかありますかね。要するに保証の売りの部分ですね。

鈴木氏
保証ですか…全てとは言えませんが、ほとんどの対応で修理交換ではなく新品交換なところですかね。

ハマちゃん
そうですね。電源も全て新品交換保証という形でやらせて頂いてますね。

AC.Stnix
全種類…?

ハマちゃん
そうなりますね。その余波という訳ではありませんが、サポートの対応が早いというところも1つの特徴なのかもしれませんね。

AC.Stnix
新品交換って結構珍しいですね。新品交換なんてPCケースぐらいでしたね。これは密かにすごいのでは…

 

AC.Stnix
時間も詰まってきたので次の質問にしましょうか!これはオウルテックさんというよりは、電源全般に関しての質問です。最近、電源といえば電力変換効率、ばかり言われているではないですか。80PLUSだとかGOLDだとかPLATINUMとかですね。恐らくユーザーさん側のイメージとしては電気代が安くなる、くらいの認識だと思いますが、それ以外にメリットはあるものなんでしょうか?

鈴木氏
変換効率がいいと、結果的に発熱が抑えられるので、コンデンサーの寿命が延びるんですよね。他にも熱が下がると、ある一定負荷まではファンを回さずとか、静かにする使い方もできたりしますよね。

AC.Stnix
オーディオPCを作る方は特に気をつけるところですね。

鈴木氏
そうですね。ファンレスに近いものを使いたいなんて方達にとっては大事ですね。

AC.Stnix
負荷状態になってもちゃんとファンが回ってくれたり、今の電源は進化したなぁ…

AC.Stnix
さてさて次の質問にいきましょう。オウルテックさん、国内で作っているの?っていう質問なんですけども。

ハマちゃん
国内で作っているわけではないんですけど、検証は国内でもやっているっていうのが正解ですね。

AC.Stnix
ありがとうございます。では続いて次の質問です。電源容量が明らかに足りない状態でもPCが動いてしまうという問い合わせが意外と多くてですね。普通に動いていていい状態なわけではないじゃないですか。具体的にそれをするとなにが起こるのかというのを教えて頂けると。

ハマちゃん
単純に考えると発熱ですよね。

鈴木氏
発熱が設計値を超えているので寿命がかなり短くなると思いますね。

ハマちゃん
電源がそれだけ熱くなるということは、ケース内全体が熱くなっている可能性も高いので全部に影響が出てしまうかもしれませんね。

鈴木氏
あまり知られていませんが、実はよく見る事でもあるんですよね。製品の寿命ももちろんですが、他のパーツにも影響が出るので皆さん注意してほしいところではあります。

アンディ
自分も実はそうでした…。何年も前ですが、お金が無く買い換えず使っていて、容量低いものでもギリギリ動くから、とそれで運用していたんですけども。いつもファンがブンブンとうるさくて。
まさに今鈴木さんがおっしゃられてた話のまんまだなって思いましたね。あー…だからダメだったんだと今思いました。

ハマちゃん
ちゃんと容量は考えてほしいですよね。最悪データもPCも壊れて進捗が真っ白に、なんてことにもなりかねない。

AC.Stnix
ありがとうございます。さてさて、次の質問にいきます。ゲーマーさん特に多いですが、24時間365日稼働したい方が居ますよね。サーバーを作りたい、単純にPCをつけっぱなしにしたいなどですね。その場合、オウルテックさんの製品はどれを使えばいいのですか。という質問が来ていまして。

ハマちゃん
保証はなかなか難しくなりますね。あくまで用途的なオススメという意味では、titanium電源になってくるのかなと思います。発熱が少ないので長時間の運用に向いています。容量をやや多めに設定しておき、余裕のある使い方を心がけるのが大事ですね。

AC.Stnix
ありがとうございます。最近 ではPCゲーマーも増えてきまして、通常の用途は違う、やや特殊な使い方をされている方が多いんですよね。例にあげるとストリーマーさんはかなり長時間で配信されたりするので、24時間PCって使っていいのか。という質問がちょくちょく入ってきてたりもしました。このあたりはMCNでも今後詳しく記事に出来ればな、と考えています。

鈴木氏
そういう方ってコンセントとかどうしているんですかね。気になりませんか?

AC.Stnix
ほとんど深く考えておらず、1系統集中でギリギリ、がほとんどでしょうね。昇圧や系統を分けたり、などはあまり聞きません。

鈴木氏
1500WクラスのゲーミングPC1機とサーバーでフル稼働をかけるだけでも一般家庭なら相当な負荷ですからね…

AC.Stnix
そうですね。なのでほとんどのアパートだと落ちるんですけど、最近のパソコンのやっかいなところで、そこまで実際はいかないんですよね。動いてはいるものの、本来のスペックではない状態で、かつギリギリで動いたりします。

ハマちゃん
コンセントって1ヵ所1500Wですもんね。アパートくらいだと24Aくらいかな?

AC.Stnix
最近もあったんですけど、本当にそういうのが原因で家が燃えてしまうなんて事もあるので、メーカーさんたちにも注意促してほしいんですよね。

鈴木氏
確かに。冗談じゃ済まないですよね。

アンディ
アンペアの引き上げなどをすればそれも平気になるので、そういう方達は火事の原因無くすためにも…。

AC.Stnix
特に、電源は一番怖いのに同じPCパーツの中では結構手を抜かれがちですからね。メーカー側として、ユーザーにお願いなどありますか?

ハマちゃん
質の良い物を作ろうとすれば、どうしてもコストがあがってしまう。日本人って安い物大好きですし、私も大好きです。しかしですね、お金のかけどころというものを見極めた上で。…電源は一般的にPCの心臓部と言われる部分なので、そこにお金をかけませんか。という事を言いたいですね。

アンディ
営業的なコメントですね(笑)

 

(一同大笑い)

 

AC.Stnix
今プライベートで使用しているオウルテックさんの電源が8年目なんです。頑張ってますよね。8年持っていると考えると高くはないと思いますよね。オウルテックさんの製品全般に言えますが、寿命が長いイメージがあります。

鈴木氏
Seasonic電源でいいますと、すごく良い物なので大切に使ってほしいですね。売上的な意味では頻繁に買い替えて欲しいところですが…矛盾するようで恐縮ですが、永く使ってほしいですね。FSPの電源に関しましては、バランスがいいので、例えば5年使うと考えた場合、5年分きっちり動くようになっています。
永く使いたい、ではなく、最初から買い換える時期を決めているお客様はこちらの方が選びやすいかもしれないですね。それぞれ特徴があるので、買った後でもいいので理解して選んで頂ければな、と思います。

AC.Stnix
そこって大事ですよね。

鈴木氏
そうですね、みなさん購入前は一生懸命調べるんですけどね。その後も少し意識してほしいかな、と思っています。

AC.Stnix
ゲームやっていた方が次はマイニングだ、クリエイターになってみた等、用途が変わった事で電源にどんな影響があるか…その当たりは意識してみてほしいかと思います。

鈴木氏
その場合はSeasonic使っておけばどんな用途でも相性良いですね。迷いがあったらSeasonicを選んで頂ければ間違いないです(笑)

AC.Stnix
私もSeasonicを選んだ理由がなにも考えないでも良いからでしたね(笑)なんだかんだ、用途って変わっていくんですよね。という事で今回の記事の結論としては一番高いやつで容量多いSeasonic買えって事ですね。

ハマちゃん
サポートとかもうちだと楽ですしね。新品交換。

鈴木氏
私としてはありがたい話ですね(笑)

AC.Stnix
次が最後の質問です。自社製品、使っておりますか!!!!!

 

(一同うなずく)

 

AC.Stnix
あ、みなさん使ってらっしゃるんですね。意外だった…

ハマちゃん
私は元々PCは自分で組んでおりまして、メインPCとサブPCがあるんですよね。それで一応バランス良くといいますか、SeasonicとFSPどっちも使っておりますね。ヘビーユーザーではないので、四六時中動かしているわけではないんですけども。まあ電源に優しく使用を心がけてはいますね。

アンディ
超タフケーブル使っているぐらいなんですけど…

鈴木氏
私は何十年も前ですが、自社製品が個人で買うには高く、買えなかった時期がありまして。当時の価格だとオウルテックのアルミケースと電源がセットだったんですが、これを買おうとすると他のパーツが買えなくなるんですよね。

ハマちゃん
私も入社前からオウルテックのケース使ってましたね。いい出来だったんですよね…

鈴木氏
自分では買えなかったので、以前の職場でPCを買うときは、私が作りますので、って言って経費でオウルテック製品を買わせてもらっていました(笑)

AC.Stnix
なるほど…。

 

AC.Stnix
さて、これでインタビューは終わりますが、オウルテックさんはこれからやりたい事業とか企画などはありますか?キャラ作ってみたりだとか。

ハマちゃん
企画としてはたまに出てきますね…今はまだ、といった動きではありますが。

アンディ
これからの企画とは少し逸れますが、関連会社はステーキ屋さんとかやっているみたいですよ。社長の好みというかやりたい事ではありますが、将来的にはサービス業とかもやりたいそうですね。

ハマちゃん
社長のワイン好きから始まったんですよね。ステーキ屋。

鈴木氏
夏祭りに海老名に来て頂ければ多分お肉とか食べれます。

AC.Stnix
(経費でいこう…)お邪魔しに行きます(笑)

ハマちゃん
我々も今後、展示会などを行いながら裾を広げ、様々な方面に訴求出来るよう、努力してまいります。ユーザーの皆様、今後ともオウルテックをこれからも宜しくお願い致します!

 な、ながかった…技術者さんが直々にお話してくれると聞いていたので少し長くなるかな?と予想はしていましたが、想定の5倍くらいの物量に。なお、今回の記事は修正前時点で5万文字を超える恐ろしい量になってしまったので7割近くをカットしています。ほんとに。

 

 

さて…如何でしたでしょうか。PCをの電源はデスクトップであればどのPCにも登載されていますよね。ただ、その電源がどういったものなのかはあまり知られていない。実はブラックボックスに近いものでもあるんです。

MCNでは宣伝もお金を稼ぐ上で大事とは分かっていますが、それ以上に皆さんが普段触れているものについて追求したいと常日頃…

 

すいません嘘つきました。業務中くらいは考えています。

 

 

これからも色々な企業の中の人達にこういった面白い話が出来ればな、と思います。

 

 

ps.後日ギフトショーに行ったら電源飾られてました。今回のインタビューで私がめっさ喜んで見ていたのでためしに、とのことです。まじか。

この記事の著者

IQハムスターズMCN編集部/撮影班

こんにちは、IQハムスターズです。名前変えました。
社内では主に全てのフォントを「POP体」に変える仕事をしています。
【出身地】神戸県
【趣味】個人ブログを読む
【特技】写真、動画撮影
【好きなゲーム】FPS・レースゲーム全般

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